ミャンマーから日本にやってきたのは2018年。学生時代を終えて働き先を考えた時に、ミャンマー、シンガポール、日本という選択肢が思い浮かびました。中でも、日本を選んだ理由は、気候も文化もまったく異なる日本なら、想像を超える経験ができると思ったから。出国前の10か月間、日本語を勉強し、まずは北海道の重量機械の据え付け工事を行う会社で働くことになりました。
高温多湿なミャンマーから寒さの厳しい北海道の地で働いてみたことで、快適な環境づくりに欠かせない空調設備の重要性を実感。仕事上でも空調設備の据え付けに携わったことがあり、地球温暖化が進むこれからの世界において、空調設備業界は未来があり、ミャンマーでも必ず経験を活かせる仕事があるはず。そう強く感じ始めたちょうどその頃、同じくミャンマーから日本にきていた知り合いが働いていたのが、「空調と環境のプロフェッショナル」として豊富な実績を持つ星電でした。社長面接で自分の想いを伝え、2022年に晴れて北海道から香川県へ移住することになったのです。
施工管理の仕事を学ぶため、まずは施工管理者として現場の指揮をとっている上司の補助として、様々な現場作業を経験することになりました。共に現場で働く協力業者の職人さんともコミュニケーションを図り、分からないことはすぐに聞くことを心掛けていましたが、多少、言葉の認識の違いに苦労することも。それでも上司の指示を受けながら、修理のため室外機の蓋をあけて中の構造を確認したり、ひとつひとつの作業を確実にやり遂げていく毎日は刺激的でした。
休みの日には、部屋でのんびりと過ごしたり、ミャンマーにいる家族と電話を話したり、昨年は一度、ミャンマーに帰り、家族とゆっくり過ごしました。メリハリをつけて働くことができていますので、仕事に対するモチベーションを高く維持したまま、様々な経験を積み重ねることができています。
2024年10月までは、大規模ショッピングセンターでの空調機器を新設および冷媒回収作業現場を担当。冷媒とは、室内機と室外機の間を循環し空気中の熱を運ぶ流体のことで、人間で言えば「血液」にあたる重要な存在です。空調機器の性能を左右する構造を理解したり、約半年にも及ぶ工期の中で、少しずつ現場でのコミュニケーションも円滑になり、仕事の幅も広がってきました。ショッピングセンターに併設された託児所は先に工事が終了。多くの子供たちが快適に過ごしている様子を見た時には、とてもやりがいを感じました。
商業施設だけでなく、病院や学校、工場など、大小様々な現場を経験できるのも星電の特徴だと思います。当面の目標は、ひとりで現場を管理できるような施工管理者に成長することです。
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